実際に出題される問題で腕試しをしましょう。
解説の方に是非覚えていただきたい基礎知識が詰まっています。見せかけの資格になら ないよう、また次に繋げる為にも、しっかりと学習をお願いします!
  • 例題1

    ”diet”という英語としての本来の意味・使用法につき、最も正しくないと思われるものを一つ選択しなさい。

    1. 古代ギリシャ語の『生活様式』というのが語源である。
    2. 国会、議会という意味を持つ。
    3. 日本で意味するところの“減量、やせる”という意味でも使われる。
    4. 日本で一般的に使われる“ダイエット”を意味する正確な英語表現は、Weight Lossがその代表である。

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    解答 : 3

    diet を英和辞典で調べると、①日常の食事②食事療法、規定の食事、食事制限③国会、議会-という形で出てきます。日本でいうところの“やせる、体重を減らす”という意味の「ダイエット」は②の結果的な部分から 由来し、英語の本来の意味から逸脱した和製英語で、英語圏ではこの意味では Weight Loss が一般的です。ちなみに diet の語源は、ギリシャ語の dieta(生活様式)から来ているという説が有力とされています。

  • 例題2

    “脂肪細胞”につき、正しいものを一つ選択しなさい。

    1. 定期的な筋肉トレーニングにより、筋肉へと組織変化する。
    2. 脂肪を貯め込める限度量は、1細胞辺り1kcalである。
    3. 胎児期・幼児期・思春期にのみ、その数が増える。
    4. 白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類に分けられる。

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    解答 : 4

    身体に蓄えられる脂肪分は体脂肪としてすべて脂肪細胞に蓄えられますが、脂肪細胞には、皮下や内臓周囲に蓄積される白色脂肪細胞と、体温保持のため必要に応じて体熱発生エネルギーに使われる褐色脂肪細胞とがあ ります。ただし、褐色脂肪細胞の数は小児期に多く、成人期以降には腋下や肩甲骨近辺にわずかに存在する程度まで少なくなります。

  • 例題3

    健常な一般的な体質の人で、基礎代謝が最も高い季節を選びなさい。

    1. 梅雨の時期

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    解答 : 3

    基礎代謝は、人種、性別、体型、環境、気温、生活、活動量などによって異なりますし、同じ人でも生活状況・食事内容・季節・精神状態等によっても異なります。
    夏期は暑いせいで身体もほてり、汗もかきやすいので基礎代謝が高いと思われがちですが、実は外気温が高く体温を保つための熱の発散が必要ないので代謝は低くなります。
    反対に、冬期は外気温が低いので体温保持のために体内からの熱の発散が活発になり、基礎代謝は高くなります。また、同じ季節でも気温の上下によって代謝も若干変化しますが、季節変動ほどではありません。

  • 例題4

    “基礎代謝”について、最も正しいと思われるものを一つ選択しなさい

    1. 睡眠時に体内で使用されるエネルギー量の事である。
    2. 摂取カロリーが減れば、基礎代謝は増える。
    3. 太りやすい人は、すなわち代謝が良いと言える。
    4. 腕の筋肉が増えれば、基礎代謝は劇的に上がる。

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    解答 : 3

    代謝には、睡眠~起床後の体の状態の変化を基準に、①就寝中=「睡眠代謝」②目覚めてそのまま安静にしている状態=「基礎代謝」③体を起こして(座った状態で)安静にしている=「安静代謝」④立ち上がり活動に 移る=「活動代謝」、その他、食後の吸収に伴う「食事誘導性体熱産生」に分かれます。また、代謝はその現象において、“ 異化作用”と“同化作用”に分けられ、エネルギー発散に伴う代謝を“異化 作用”、 食後の栄養吸収による細胞修復や血液・筋肉作りなどに伴う代謝を“同化作用”といいます。太り易い人はこの同化作用が強くて異化作用が弱い傾向にあり、ある意味では同化作用という“代謝が良い”ことになります。日本語は難しいですね。

  • 例題5

    血糖値と食材につき、正しくないものを一つ選びなさい。

    1. 糖類(ブドウ糖、白砂糖など)は、でんぷん類(ご飯、芋)より血糖値を上げ易い。
    2. 白米飯より、粉にされた小麦を使った麺の方が吸収が早く、血糖値が上がり易いと言える。
    3. 油の固まりと言えるバターは、血糖値を上げ易い。
    4. 果糖は血糖値を上げやすいが、体内への取り込みにインスリンを殆ど使わない。

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    解答 : 3

    血糖値は食後の糖質(炭水化物)吸収量に影響されて上昇しますが、同じ糖質でも含まれる食材の種類によって異なります。また、粒より粉、油脂より糖質の方が吸収が速いので血糖値も上昇しやすくなります。 ちなみに果物に含まれる果糖(フルクトース)は、単糖類なので吸収が速く血糖値の上昇を伴いやすいのですが、果糖は体内エネルギーに貯蔵される際、インスリンをほとんど使わないことが報告されています。

  • 例題6

    下記のメニューのカロリーを計算しなさい(計算式を全て書いて下さい)。

    1. たんぱく質10g、糖質15g、脂質8gの調理パン

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    食品の総カロリーは、蛋白質・炭水化物(糖質)・ 脂質の三大栄養素の含有量だけで計算できます。すなわち、 蛋白質と炭水化物のカロリーは 4kcal/g、脂質のカロリーは9kcal/g です。 それぞれの栄養素の含有量と、そのカロリーを掛けて合計します。 蛋白質(10g×4kcal)+炭水化物(15g×4kcal)+脂質(8g×9kcal)=40+60+72=172kcal

  • 例題7

    ダイエットと健康に関わる史実・伝説について、確認されていないものを一つ選びなさい。

    1. 断食をして死にかけたお釈迦様は、健康な体あっての健全な精神と気づき、それ以降断食を行わなくなった。
    2. ヨーロッパのルネサンス時代には、美意識として体重を減らすダイエットの概念が存在していた。
    3. 日本では平安時代のころから、やせている女性が美しいとされてきた。
    4. スペインで、保険当局の最低基準体重を下回ったモデルが、ショーへの出演を禁止された。

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    解答 : 3

    平安時代は、“ ふくよかで下ぶくれ”な女性が美人とされていた、という記述が、同時代の文学の記述にみられます。平安時代に限らず、日本では近代まで、骨盤がしっかりとして、ふくよかな女性がよいとされていまし た。もちろん、どの時代でも個人の好みはあったと思われますが…。それ以外の選択肢は、すべて史実です。